映画「22年目の告白~私が殺人犯です~」の気になる考察

「22年目の告白~私が殺人犯です~」について

2017年に公開され、日本週末顧客動員数1位!となった話題の映画「22年目の告白~私が殺人犯です~」。
2012年の韓国映画「殺人の告白」のリメイク版です。

日本では2010年に「公訴時効の撤廃」が定められましたが、その制度を巧みに利用した内容のサスペンス映画です。
藤原竜也と伊藤英明の豪華ダブル主演なのも魅力的!!

この記事では、映画「22年目の告白~私が犯人です~」についてのあらすじや考察についてまとめています。

映画「22年目の告白~私が殺人犯です~」の登場人物とキャスト

曽根崎雅人…藤原竜也
22年前の連続殺人事件の犯人を名乗り告白本を出版。
遺族たちに挑発的な行動ばかりし、「申し訳ありませんでした」と土下座して謝罪するものの全く改心した様子はない。

牧村航…伊藤英明
連続殺人事件の担当刑事。
第五の殺人事件の際に犯人に命を狙われるものの助かるが、代わりに尊敬している上司の命を奪われる。
顔にはその事件で犯人につけられた深い傷が今も残っている。

牧村里香…石橋杏奈
牧村航の妹。最後の連続殺人事件直後に行方不明になる。

小野寺巧巳…野村周平
牧村里香の婚約者。連続殺人事件の時効成立と共に飛び降り自殺。

仙堂俊雄…仲村トオル
フリージャーナリスト。海外でテロに遇したが生還。現在は「NEWS EYES」のキャスターに。
曽根崎を番組に出演させることを決定したのもこの人物。

岸美晴…夏帆
二件目の事件の目撃者。

橘大祐…岩城滉一
三件目の事件の目撃者。

山縣明寛…岩松了
四件目の事件の目撃者。

映画「22年目の告白~私が殺人犯です~」あらすじ


1995年東京で起きた連続殺人事件。

その時効が成立した22年目のある日。
自分がその連続殺人の殺人だと名乗る男、曽根崎が
「事件が風化し、改ざんされ、事件が闇に葬られる前に事件の真相を話さなければならないと決意した」
と、その犯行の手口などを書いた告白本を出版。

書籍はベストセラーとなり、ワイドショーの出演や握手会なども開かれる人気者となった。
そして、曽根崎はパフォーマンスの一部のように遺族たちに会いに行き、そこで挑発的な態度を繰り返していく。

この連続殺人事件で自分の妹も行方不明となっている刑事牧村の追撃が始まる…?

映画「22年目の告白~私が殺人犯です~」の感想と考察

予想外のどんでん返しの数々なので、最後までしっかり観て欲しい作品です。

冒頭は、殺人犯の男を当時の被害者兼現役熱血刑事の男が追いかけるストーリーですが、
後半1時間は、どんでん返しのどんでん返しのどんでん返し・・・
特に曽根崎と牧村と仙堂と…との番組討論会の部分は画面に釘付けとなり夢中でみていました。

この映画をみる上で伏線となるポイントがありますので紹介しておきます。

殺人ルール

曽根崎が出版した連続殺人事件の告白本には、殺害するときの独自ルールがあると紹介されています。

①被害者を殺す際には目撃者が必要。その目撃者は被害者に近しい人物。それは1:1でなければならない。
②殺害方法は、背後から縄で絞殺すること。
③目撃者は必ず生かし、前例のない理想的な殺害方法を警察へ伝える伝達者にすること。

曽根崎は殺害される被害者と、近くに居ながらもなすすべがない目撃者の両者の苦痛を堪能することに快楽を覚えていたと本で告白しています。

公訴時効の撤廃

この告白本が出版される契機となったのが「時効」。

2010年に刑事訴訟法が改正され「公訴時効」を撤廃することに。
つまり、死刑が求められるものに関しては「時効を廃止」することになりました。
これにより1995年4月28日以降の殺人事件には時効が廃止されました。

今回映画中の連続殺人事件は、その前日の4月27日に行われた犯行のため、この時効廃止の制度には括られずに時効が成立してしまいます。そして成立した後に告白本を出版。

つまり「自首」したと言っても時効が成立しているため捕らえることができない、という矛盾を抱えた話から始まっています。そして物語の最後までこの「時効」が伏線となっています。

「殺人ルール」と「公訴時効の撤廃」この2つがこの映画をみる上での伏線となっているのではないかと思います。

クズ役に定評がある藤原竜也!

私が大好きな俳優の藤原竜也さんですが、「デス・ノート」の夜神月役をしてからというもの、2009年「カイジ人生逆転ゲーム」を、2010年「インシテミル7日間のデス・ゲーム」、2011年「カイジ2人生奪回ゲーム」と立て続けにクズや臆病役をこなしてきた人気の俳優です。

私個人としては、藤原竜也さんは大河ドラマ「新選組!」の沖田総司役で可愛いイメージが強いです。
しかし三谷幸喜さんが脚本された作品の沖田総司役は、「若さ故に『悪』に憧れる純粋な青年」というキャラクター設定でした。今思うと少しクズ要素があったような気がします・・・
もしかすると、「新選組!」の沖田総司役が藤原竜也さんのクズ役のルーツになっているかもしれませんね。

ちなみに2020年1月には9年ぶりにカイジの新作映画
「カイジファイナルゲーム」が上映されるそうです。

藤原竜也ファンは必見ですね!!

まとめ

映画「22年目の告白~私が殺人犯です~」は、韓国映画のリメイク版だということに驚きを隠せないですが、日本的要素をしっかりと踏まえてとても面白い映画になっています。

ぜひ一度ご覧になってみてください。

映画「22年目の告白~私が殺人犯です~」は、「Amazonプライムビデオ」で視聴することができます。

『22年目の告白-私が殺人犯です-』

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