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映画「硫黄島からの手紙」の解説 あらすじとネタバレ

映画「硫黄島からの手紙」について

映画「硫黄島からの手紙」は、2006年に硫黄島プロジェクトの2部作目として制作されました。

硫黄島プロジェクトとは、実際にあった硫黄島での戦いを日米双方の視点から描いており、
1作目はアメリカ視点で「父親たちの星条旗」。2作目が日本視点で「硫黄島からの手紙」となっております。
両作品ともに監督はクリント・イーストウッドです。

硫黄島で発見された大量の手紙。それは硫黄島で戦ってきた日本兵が書いたものであった。
届くことはなかったそれらの手紙、手紙は誰に何を伝えたかったのか。

この記事では、映画「硫黄島からの手紙」のあらすじやキャストの解説と考察をまとめています。

監督・キャスト

監督・・・クリント・イーストウッド

栗林忠道・・・渡辺謙
西郷昇・・・二宮和也
西竹一・・・伊原剛志
清水洋一・・・加瀬亮

映画「硫黄島からの手紙」のあらすじ

この映画の舞台となるのが硫黄島。

硫黄島は日本の領土であり、アメリカ軍のB29の監視ポイントとして軍の最重要基地でした。

一方、アメリカ軍にとっては、これまでグアムやサイパンからB29爆撃機を日本本土に飛ばし爆撃を行っていましたが、
距離や補給などの面からより日本本土に近いこの硫黄島に基地を構築する必要がありました。

そして、アメリカ軍は硫黄島を攻略することを決めました。作戦名は「デタッチメント作戦」です。

日本軍は、島で唯一船から上陸可能な浜にそびえ立つ摺鉢山という山に人工の坑道を張り巡らせて、島全体を巨大な要塞にし対抗しました。

日本軍の作戦は、隠し砲台の場所を察知されないよう、アメリカ軍が岸に上陸するまでは迎撃は行わず、上陸し浜を歩き出したら、摺鉢山から一斉に機銃や砲弾による集中攻撃を行うというものでした。
浜辺には障害物もなく、兵士は砂で足を取られ動きにくくなるため、地形をうまく利用した作戦でした。

当初はアメリカ軍の圧倒的な戦力から、この戦いは5日ほどで終わるとされていましたが、
実際には30日を超える長期戦となりました。
硫黄島の戦いはそれはとても激しく、残酷なものであったのです。

映画「硫黄島からの手紙」の主人公である栗林忠道(渡辺謙)は戦前、アメリカで暮らしていた経験がありました。

栗林がアメリカを離れる際、お別れパーティーに参加した栗林はアメリカの将官からピストルを贈呈されました。
その栗林はそのピストルを常に肌身離さず身に着けていました。硫黄島の決戦の際にも携行していました。

そのお別れパーティーで栗林は食事の席でこんなことを聞かれました。

「アメリカと日本が戦争したらどうなると思う?」

栗林はこう答えました。

「素晴らしい同盟国になる。」
「日本とアメリカ絶対戦うべきではない。だがそうなったら、国のために努めを果たす。」

まさか栗林は日本とアメリカが戦争をするなんて、この時は全く感じていなかったでしょう。

硫黄島でのの戦中に、日本兵が負傷したアメリカ兵を栗林のもとに連れきたシーンがあります。
その場にいた日本兵は、アメリカ兵を痛めつけたあと殺そうとするのですが、栗林はそれを止めます。
それどころか衛生兵に傷の手当てを命じるのです。

薬も枯渇した状態だというのに敵を助けるということと、栗林のアメリカへの渡航経験から
部下から「彼はアメリカひいきをしている」とも言われてしまいます。

それでも栗林は、アメリカ兵を捕虜として丁重に扱うように命じました。

アメリカ兵の容態が安定すると栗林はアメリカ兵に出身を尋ねますが、答えてくれません。
栗林は自分がアメリカへ行った経験とオリンピックで優勝した話をしました。
彼は心を開き、ようやく話し始めました。

後日、栗林がアメリカ兵と話をしようとすると、彼はすでに息を引きとっていたのです。
栗林は彼の持ち物から手紙を見つけます。彼は文面を読み上げました。

戦闘が若干落ち着いたあと、清水洋一は西郷昇に言いました。

「あいつの母親の文面は、私の母のと同じだった。私は閣下のため、お国のために任務を全うしたい。
だが、無駄死にはしたくない。西郷、お前はどう思う。」

と、涙ながらに言っています。
自分たちも、戦っているアメリカ人も全く同じ存在だと悟ったのです。

劇中終盤、戦局の悪化により栗林は要塞を放棄、決死の突撃を決めます。
その際、西郷昇に栗林私用の書類、本土に送る予定だった手紙などの処分を依頼します。

それが60年後見つかったというわけです。
届くことのなかった家族への切ない思い、気持ちを考えると涙が出てきます。

この栗林忠道の書いた手紙は実際に書籍として販売されています。

栗林忠道の書いた手紙はこちら

まとめ

この映画は太平洋戦争を描いた作品でとてもよくできていると思います。

日米双方の視点でバランスよく作られています。日本側の演出についても全く違和感がなくよくできています。
いわゆる”偏見”のような感じを受けませんでした。

映画「硫黄島からの手紙」を見る際は、セットで「父親たちの星条旗」も観ることをおすすめします。

『硫黄島からの手紙(字幕版)』の視聴はこちらから

 

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