映画「告白」を視聴した感想と松たか子さんの魅力を紹介

松たか子さん主演の「告白」

映画「告白」とは、2010年に公開された湊かなえさんによる、同名小説を原作にした邦画です。

主演はテレビドラマ「HERO」やディズニー映画の「アナと雪の女王」の吹き替えを担当した松たか子さんで、
監督は「嫌われ松子の一生」や「パコと魔法の絵本」の中島哲也さんです。

本作は第34回アカデミー賞で四冠を達成したと共に、2010年度に日本国内で公開された邦画の中で、興行収入成績7位を達成するなどかなり話題となった作品です。
興行収入を数字に表すと、38.5億円です。これだけで作品の凄さがにじみ出ていますよね。

今回はそんな大ヒット映画「告白」の簡単なあらすじや登場人物の紹介や視聴した感想などを主演の松たか子さんの魅力を交えながら紹介していきます。

「告白」のあらすじとは

どこかの中学校の1年B組、終業式後の場面から物語が始まります。
このクラスの担任の森口悠子が静かに淡々と、この学期をもって自分が教師を退職すること、そして自分がシングルマザーであり、彼女の娘の愛美がプールに誤って落ちてしまい、溺れて死んでしまったことを語りだす。
しかし、森口は娘は事故ではなく殺された……しかも犯人はこのクラスにいると衝撃の「告白」を始める。

「告白」の登場人物を紹介

森口 悠子(松たか子)
シングルマザーで、育児と教師の仕事を両立していた。
生徒とは親しく接しないことを心がけていて、生徒からのメールにも反応しないなど、生徒によっては冷たい人物と評される人物。

渡辺 修哉(西井幸人)
父親が電気屋を経営していて、アダルトビデオからモザイクを消す技術を持ち、他の男子にアダルトビデオを回して注目を集めていました。学業の成績もトップと高い才能を持った少年です。

下村 直樹(藤原薫)
元テニス部に入っていた少年。部活をやめたあとに塾に通うが、成績が上がらず、焦りを感じている。

北原 美月(橋本愛)
クラス委員長で、物語の中心になる人物の一人。あだ名はミヅホ(ミヅキのアホの略)

寺田 良輝(岡田将生)
森口の後任として赴任した教師。あだ名はウェルテル。周りがあまり見えておらず空回りしている人物。

森口 愛美(芦田愛菜)
森口の一人娘。森口の退勤が遅くなる職員会議の日だけは保健室で預けられていて、生徒にも可愛がられている。
幼いこの子はこの物語の発端となる事件に巻き込まれてしまう。

下村 優子(木村佳乃)
下村直樹の母親。父親は単身赴任、直樹の姉は大学に進学して家を出ているため二人きりで暮らしている。
直樹のことをかなり過保護に扱い、とにかく「やればできる子」と、現実から目を背け盲目的になっている人物。

「告白」を視聴した感想

登場人物がみんな恐ろしい

主人公の森口をはじめ、本作の登場人物はみなとても恐ろしいです。
人間の集団心理による恐怖も描いていますし、個人の感情の恐ろしさもかなり丁寧に描かれていると感じました。

憎しみや愛情から来る言葉や行動の歪みが、噛み合ってはいけない歯車のように噛み合い、悲劇を生み出し続けています。
子供故の恐ろしさ……大人故の恐ろしさ……この両方を内包した混沌めいた恐怖というものは、映画としては大変魅力的でもありますが、ぞぞーと背筋が凍るような感覚に襲われました。

演出の秀逸さ

音楽やシーンの一つ一つが、とても凄みのある演出がされていて、内容もさることながら、映像自体に見入ってしまう場面が多くありました。

色彩豊かな「嫌われ松子の一生」などとは真逆の黒と灰色が交差するとても重厚なシーンの数々はどんよりと、心に響くものがありました。

物語の性質上、完全に時系列に沿っていくわけではなく、各登場人物から繰り出される告白が一つに収束していくというストーリーの運び方もとても秀逸だと感じました。

衝撃のラストシーン

このラストシーンは視聴してから何年たっても脳内に焼き付いています。
繰り返し観ても……オチがわかっていても……襲いかかる寒気には抗えなかったです。

印象に残りすぎてしばらく松たか子さんをテレビ等でお見かけすると「うわっ怖い」と、あのラストを呼び起こさせるほど強烈なものでした。

ぜひ最後の最後まで目を見開き、耳をすませてあのラストシーンを堪能してほしいですね。

松たか子さんの演技力の凄まじさ

主演を務める松たか子さんは、あのキムタクが主演のテレビドラマ「HERO」や、2006年に公開されたアニメーション映画「ブレイブ・ストーリー」の主人公の少年の声優を担当されていたりと、とても幅広いジャンルで活躍されている女優さんです。

「アナと雪の女王」では、歌唱力の高さを発揮していたり、竹内まりやさんから楽曲提供も受けていたこともあります。

そんな才能あふれる松たか子さんですが、普段見せる明るい光の部分とは真逆の深い闇の部分を映画「告白」では見せてくれます。

最初に観た時は本当にあのトーク番組などで明るく喋っていた松たか子さんなのか……?と困惑した記憶があります。
淡々としているだけではなく、どこか氷のように冷たく刺さる言葉の圧に圧倒される思いでした。

松たか子さんが見せる狂気は本当にクォリティが高く、強烈なものです。

一番怖いのはお化けでも、モンスター映画に出てくる怪物でもなく、人間なのではないかと松たか子さんの演技から感じさせられるほどに恐ろしかったです。

まとめ

今回は映画「告白」について、簡単なあらすじや登場人物、感想を松たか子さんの魅力などに触れながら紹介してきました。

同監督作品の「嫌われ松子の一生」もいい意味でアクの強い作品なので、「告白」を観た後に楽しむのも面白いかもしれませんね。

まだ「告白」を視聴していない方はぜひ悲哀と憎悪に包まれた復讐劇を見届けてください。
視聴済みの方もまた観かえすと新たな視点から物語を楽しめると思います。

「告白」は動画配信サービスで視聴できます。
「告白」が視聴できるおすすめの動画配信サービスをこちらの記事で紹介していますので気になる方は確認してみてください。

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最後まで見てくださり、ありがとうございました。

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