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「シン・ゴジラ」の感想や小ネタを紹介
映画「シン・ゴジラ」は2016年に公開された映画で、日本アカデミー賞最優秀賞等の賞を異例の7冠達成し、観客動員数500万人以上を記録した大ヒット作品です。
総監督はあの大ヒットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明さんです。
今回はそんな「シン・ゴジラ」の簡単なあらすじや登場人物の紹介、映画を観た感想と分かる人には嬉しい小ネタなどを交えて紹介していきます。
「シン・ゴジラ」のあらすじ
東京湾アクアラインでトンネル崩落事故が発生。
政府は、事故の原因を海底火山の噴火か、熱水噴出孔が原因であると判断して対応を進める。
だが、内閣官房副長官「矢口蘭堂」だけはインターネットの一般人の目撃情報から、巨大生物の出現だと政府に進言するも、冗談はやめろとまともに取り合ってもらえなかった。
しかし、直後に海上に伸びる巨大生物の尻尾がテレビで報道されたことによって認識を改めることになる。
「シン・ゴジラ」の登場人物
矢口蘭堂(長谷川博己)
本作の主人公で、内閣官房副長官の地位にいます。
柔軟な思考を持っていて、通常ではとても信じられない巨大生物の出現をいち早く察知し、周りの目を顧みず政府に対しても様々な可能性を進言できる芯の強い人物です。対ゴジラのために組織される巨災対のリーダーになり、全力で立ち向かいます。
赤坂秀樹(竹野内豊)
内閣総理大臣補佐官(国家安全保障担当)の地位にいます。
矢口とは顔見知りなおですが、よくも悪くも空気を読まず発言する矢口には苦言を呈することが多い人物です。
かと言って仲が悪いわけでもなく、単純に先輩としてアドバイスしていると思われる発言をします。
カヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)
アメリカ大統領の特使で、日系三世の女性です。
英語も日本語も喋れるバイリンガルで、英語と日本語が混ざった喋り方をする独特な人物です。
矢口と協力関係を結びますが、敬語を苦手としており、タメ口を求めてくるあっけらかんとした性格をしています。
大河内清次(大杉漣)
内閣総理大臣、つまり日本の政治のトップです。
アクアラインの事故が起きた際は「下の者にまかせておけばいい」と事件に対して消極的です。
巨大生物が出現したことが発覚し、その対応の方針は総理にしか決定権がないため、方針の決定を周囲に半ば強引に求められ、うろたえてしまう一面があります。
志村祐介(高良健吾)
内閣官房副長官秘書官、つまり矢口の実質的な右腕です。
矢口と行動を共にし、様々な面でサポートします。
尾頭ヒロミ(市川実日子)
志村の大学の先輩で、環境省自然環境局野生生物課長補佐を勤めている人物です。
野生生物の専門家として内閣府に招集され、そこで巨大生物に対する私見を周りを考えずに堂々と発言します。
クセがありそうで、他の専門家たちの意見もバッサリと否定できる強い人物です。
「シン・ゴジラ」の感想
もし現代日本に巨大生物が登場したら?というテーマ
映画「シン・ゴジラ」は、もし現実に巨大生物が現れたら日本はどうなるか?
というテーマを、とても秀逸に描いてると感じました。
本作のキャッチコピーは「現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」という文言なのですが、
もしありえないモノが日本に突如として出現したら「ああ、こうなるかもしれない」と思わせるような説得力がありましたね。
各省庁のどこが対応するのか、
マニュアルもない状態であんなモノが来たら大混乱に陥るのも無理はないかなと思いつつ、緊急事態なのにいちいち手続きを通さないと対策を取れない部分が、お役所仕事という感じがしてもどかしい気持ちにさせられました。
矢口の「協力して柔軟に対応していきましょう」という趣の発言に対して
「それ、どこの役所に言ったんですか?」と返した一連のやり取りが、この融通の効かなさをとても端的に表していて、筆者の心にとても刺さる場面でした。
巨災対のチームワーク
出世コースから外れた人や変わり者、学会の異端児等、クセはあるけど、スペシャリストを集めた特殊部隊とも言える巨大不明生物特設災害対策本部(略して巨災対)。
個性が強く、魅力的な人物が多く観ていてワクワクさせられます。
特に最初に的確なゴジラの生体分析をした、尾頭ヒロミのキャラがかなり際立っています。
演じている市川実日子さんも、第40回日本アカデミー賞優秀女優賞を受賞していることからもかなり重要な人物であると言えます。
尾頭ヒロミ以外もみんなキャラが濃くて、名前と顔を覚えるのが苦手な筆者も巨災対のメンバーはすんなりと頭に入りました。
普段厄介者として扱われている面々が結束して、共通の目的に立ち向かうというのはとてもカタルシスがあります。
過去の作品のリスペクトや小ネタ
「シン・ゴジラ」には過去のゴジラシリーズ、特に初代ゴジラのリスペクトが強く、随所に初代ゴジラを彷彿とさせる場面が散りばめられています。
わかりやすく注目してほしいのは、ゴジラの鳴き声と使われている音楽ですね。
過去のゴジラのほぼ全ての鳴き声を場面ごとに使い分けられていて、庵野秀明総監督の強いこだわりを感じました。
音楽に関しては、ゴジラシリーズではおなじみのゴジラのテーマも流れます。
ゴジラシリーズの楽曲だけではなく、庵野秀明さんの代表作「新世紀エヴァンゲリオン」がお好きな方にはとても嬉しい楽曲も印象に残る場面で使用されています。
1度目の視聴ではなかなか気が付かない小ネタも仕込まれており、何度も観ると新しい発見をするタイプの作品ですね。
例えば、Twitterらしき画面に、見覚えのあるアニメのアカウントが存在していたり、
知っている方は知っているゲームライターのマフィア梶田さんがさらっと出演していたり、
小ネタが仕込まれているので細かい部分も見逃せません!
まとめ
今回は映画「シン・ゴジラ」のあらすじ、登場人物紹介、感想や小ネタの紹介をしていきました。
公開当時かなり日本で話題になり、賞もたくさん受賞した本作、ぜひ一度は視聴してみることをおすすめしたいです。
怪獣映画というと子供向けのイメージが強いせいか、敬遠しがちな方もいらっしゃるかもしれませんが、
政治的な要素の強い作品なので大人も楽しめる映画です。
「シン・ゴジラ」は、動画配信サービスで視聴できます。