【ドラマ版】「今日から俺は」の感想・考察を紹介

 【ドラマ版】「今日から俺は」について

「今日から俺は」は、週刊少年サンデーで1988年から10年以上に渡って連載されていた、西森博之によるツッパリ系ギャグ漫画です。

これを日テレが2018年に日曜ドラマとして制作したところ、「ツッパリ懐かしい~!!」というアラフォー世代や「ツッパリって聞いたことないけどカッコいいじゃん」という小中学生男子に支持されて大ヒットしました。

「今日から俺は」の世界観は80年代のため、出てくる女子はみんな聖子ちゃんカットで、男子は学生カバンを薄くし改造した制服を着こなしていますが、不思議とダサいとは感じませんでした。

暴力的なシーンもありますが、基本は笑えるシーンの連続のため親世代と子世代がそろって楽しめるドラマとして人気となったようです。

この記事では、「今日から俺は」の簡単なあらすじや登場人物、感想や考察についてご紹介します。

「今日から俺は」のあらすじ

今を遡ること40年前、1980年代は今では見かけなくなったツッパリが多く生息していた時代です。

そんな時代にごくフツーの高校生として過ごしていた主人公の三橋貴志は、転校をきっかけにツッパリになることを決意します。

引っ越し先の理髪店で金髪+パーマという当時としてはかなり奇抜な髪形(原作漫画では金髪=頭がおかしいとまで言われていました…)にしてツッパリへと変身した三橋は、その店で根暗そうな髪形からツンツンしたとんがり頭に変身して三橋と同じく「今日からツッパリ」になった学生の伊藤真司(いとう しんじ)と出会います。

転校先の高校に派手な髪形で登校して目立とうともくろんでいた三橋でしたが、理髪店で出会った学生の伊藤が同じくツッパリ転校生として現れたのでした。

卑怯でずる賢い頭脳と驚異の運動神経を持ち合わせている三橋と正義の男の伊藤は反発し合いながらも、組めば負け知らずの最強の二人組として、転校先の高校だけではなく、近隣の凶悪な不良たちをも翻弄する「規格外のヒーロー」として君臨していきます。

「今日から俺は」の登場人物・キャストの紹介

三橋貴志(賀来賢人)
軟葉高校に高校1年生の時に転校してきたことをきっかけにツッパることを決意。
卑怯でずる賢い頭脳と驚異の運動神経を活かして、周辺の不良やヤクザ達と戦いを繰り広げる。

伊藤真司(伊藤健太郎)
真面目で正義感が強い性格。三橋と同じく転校をきっかけにトゲトゲ頭に髪形を変えてツッパリになった。
曲がったことが嫌いな性格で最初は三橋と対立したが、共に戦う中で打ち解け三橋の相棒的なポジションとなる。

赤坂理子(清野菜名)
三橋・伊藤の同級生で道場の跡継ぎ娘の優等生。道場で鍛えているため不良にも臆せず立ち向かい、日頃から三橋の素行を注意するなどしていた。三橋に道場の危機を救われたことなどから好意を寄せている。

早川京子(橋本環奈)
近隣の女子高の女番長。
三橋・伊藤に助けてもらったことをきっかけに、伊藤とお付き合いを始める。伊藤の前では不良からは足を洗ったふりをしているが、かわらず女子高の番長を続けている。

今井勝俊(太賀)
近隣男子校の番長。
馬鹿力で頭の方もバカ。決してケンカが弱いわけではないが、三橋にはいつも卑怯な方法で倒されてしまう。
凶悪な敵が現れた時は、三橋と手を組む。

「今日から俺は」の感想と考察

正直言って、最初に「今日から俺は」の実写版と聞いいたときは、嫌な予感しかしませんでした。
「笑って泣けるけど気楽な漫画を紹介して~」と言われたら一番に上げるくらい原作漫画は好きですが、ツッパリ漫画、しかもあの時代独特の古臭い髪形や服装・・・今の時代に実写にしてしまうとサムーイ雰囲気なりそうと思って心配していました。

しかし、一話を見てすぐにその考えは吹っ飛びます。
設定を無理に現代に置き換えることなく再現したことで、80年代を懐かしいけどなんだか新鮮でカッコいい世界観として描いています。

学校の女子はみんな聖子ちゃんカットか工藤静香風で、ツッパリたちはみんな改造制服、三橋の自宅は途方もなくダサい!!ダサいけど懐かしくて落ち着くんです。

また、80年代を知らない世代には新しく感じられるようで、小中学生男子の圧倒的支持を集めました。

ストーリーは漫画原作ということもあって、ご都合主義の「それはないだろ~」のオンパレードですが、80年代の日本ならあったかもしれないと思わせるパワーがあります。

ケンカシーンでは、後半に連れてどんどん非現実的になっていって、パンチで壁にひびが入ったりしますが、後半にはすっかり「今日から俺は」ワールドに染まっていてそんなこともあるかもねって思ってしまいました。

原作とは大きく違うと思ったのは、教師たちとの関係性です。
原作では、ツッパリを許さない教師や見て見ぬふりをする教師達でしたが、ドラマでは三橋達にフランクに接してくる教師陣が結構な存在感を出しています。

「今日から俺は」の監督は「勇者ヨシヒコ」などコメディに強いことで知られる福田雄一監督です。
教師と親世代は、「福田組」と呼ばれる自身の作品に多く出ている俳優陣をキャスティングしていることから、自分のテイストを出したいのだろうなという意図を感じました。

職員室の場面では福田テイストが強すぎると感じる場面もありあましたが、教師が不良を頭ごなしに否定しない=個性として認めているのは現代的なアレンジで良かったのではないかと思います。

さて、ここからは「今日から俺は」のちょっとした小ネタをご紹介します。

スペシャルゲスト

福田組は仲が良いことで知られていますが、「今日から俺は」ではそんな福田監督の過去作品の主役級出演者たちがスペシャルゲストとして登場しますので、出演話数とともにお伝えします。

1話のゲスト:小栗旬
「ヘアーサロンGENJI」の店主として登場し、三橋の髪形をツッパリ仕様にしてくれました。映画「クローズZERO」で小栗さんが演じた滝谷源治がモデルのようです。

3話のゲスト:柳楽優弥
三橋が立ち読みしている本屋さんで漫画のうんちくを語る店員として登場。ドラマ「アオイホノオ」で柳楽さんが演じた炎燃(ほのう もゆる)をがモデルと考えられます。

4話のゲスト:橋本じゅん
今井が騙されてデートしている喫茶店の店主として登場。

6話のゲスト:山田孝之
三橋の担任の椋木(ムロツヨシ)に対応するソープの店員として登場します。

6話のゲスト:高橋克実
ヤクザの親分として登場

9話のゲスト:新井浩文
商店街の八百屋のおっちゃんとして登場しますが、逮捕後は出演部分をカットされているようです。

10話のゲスト:堤真一
役柄は、うまい棒を葉巻代わりに吸いながら電話するヤクザ。

最終話のゲスト:山崎賢人
相良の後の開久の頭になったやんちゃなツッパリ香取としてラストシーンに登場します。

「今日から俺は」の新作は作られるのか

大変な人気作となった「今日から俺は」ですが今後の新作の予定はあるのでしょうか。

連続ドラマとして放送された「今日から俺は」ですが、続編は映画化されることが決定しています。
2019年4月に行われたイベントで福田監督が映画化を発表しています。公開予定などはまだ発表されていませんが、主要キャストは引き続きになるのではないでしょうか。

ただ、気がかりなのはドラマ版の最終話のストーリーは、漫画の最終回をなぞったものであったため、一番の強敵である千葉県下随一の不良男子高校「開久高校」の相良との戦いは終わっていることです。

原作は38巻と長く、ネタは尽きないとは思いますが、いったいどんなストーリーとなるのか楽しみなところです。

まとめ

バカバカしい笑いの連続とたまにある感動シーンで沢山の世代から支持を集めたドラマ「今日から俺は」をご紹介しました。

時間があるからドラマを見たいけど、重かったり難しいのはなしで気軽に楽しみたい方や、10代の子どもがいて親子で楽しめるドラマを探しているといった方にぴったりのドラマです。

また、ご紹介した豪華ゲストがどこで登場しているか探しながら見るという楽しみ方もおすすめです。

「今日から俺は!!」を見たいときにおすすめの動画配信サービスは、他の国内外ドラマの配信も充実していて、独占配信の未公開シーンが見られる「Hulu」です。

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