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「デッドプール」について
映画「デッドプール」は2016年に公開されたライアン・レイノルズさんが主演を努めた、アメリカのヒーロー映画です。
本作は5800万というアメリカ映画としては低予算な部類ですが、クオリティが高く、7億8300万ドルもの興行収入を叩き出しました。
アメリカンコミックの出版社の一つ、マーベル・コミックが原作となっています。
おなじマーベル・コミックが原作で、配給会社が同じ「X-MEN」シリーズと世界観を共有しています。
本作は「X-MEN」シリーズでは初のR指定にもなった作品です。ヒーロー映画としては異色な作品と言えるでしょう。グロテスクとアダルトなシーンが多いので、苦手な方には注意が必要です。
今回はそんな変わり種のヒーロー映画「デッドプール」の簡単なあらすじや登場人物紹介と、筆者の感想と考察を織り交ぜながら紹介していきたいと思います。
「デッドプール」のあらすじ
物語はタクシーの中から突然始まります。
赤と黒の変なスーツを全身に身にまとった男・・・このうさん臭い男がこの物語の主人公。
その男はタクシーの運転手にデッドプールと名乗り、女性へのアプローチの仕方をアドバイスしました。
タクシーの運転手と仲良くなったデッドプールは金も払わず、タクシーから降りていきます。
そしてここから彼の過去を取り戻すための戦いが繰り広げられるます。
「デッドプール」の登場人物を紹介
ウェイド・ウィルソン/デッドプール(ライアン・レイノルズ 吹き替え:加瀬康之)
真っ赤なコスチュームに身を包み、デッドプール(死の賭け)を名乗るヒーロー(?)です。
あだ名はデップーといいます。
とても飄々とした性格をしており、ずっっっっっと喋りっぱなしの超お喋りさんな明るい性格をしています。
しかし、とても一途な想いを持っていて、ギャップのある一面があり深みのある人物です。
ヴァネッサ(モリーナ・バッカリン 吹き替え:林真里花)
最初は娼婦をしていましたが、ウェイドと相性バッチリで、すぐに恋人になりました。
今回の物語の重要な役割をになっています。
ウィーゼル(T・Jミラー 吹き替え:佐藤せつじ)
ウェイドの友達の一人で、ウェイドが所属している傭兵集団のまとめ役です。
エイジャックス(エド・スクライン 吹き替え:浜田賢二)
この物語でウェイドの宿敵として現れる人物で、ウェイドの人生を大きく変えてしまった悪人です。
コロッサス(ステファン・カピチッチ 吹き替え:木村雅史)
ミュータントのヒーローチーム「X-MEN」の一員です。
何度もウェイドをチームに勧誘していますが、ずっと断られ続けています。
「X-MEN」シリーズと本作の架け橋となっていると言えるでしょう。
「デッドプール」の感想と考察
ふざけた内容と思いきや超大真面目な内容
ジョークを連発しまくりで一見チャランポランなウェイドですが、根は真面目で、戦う理由は、愛をもう一度つかみ取るためと、最初の印象とは全く違うものでした。
コミックのデッドプールは明るい作風の場合が多いのですが、今回はかなりシリアスで、随分きれいなデッドプールだなあと思ったものです。(それでも普通のヒーローよりぶっ飛んでます)
メタ発言や、他の映画のネタを使いまくり
主人公ウェイドは、自分が創作物の中の人間だと認識しているんです。
その結果、視聴者に語りかけてきたり、「X-MEN」シリーズの俳優が変わったことをつついたり、思い切り登場人物の一人に「このロ○コップ!」と言い放つなど、明らかに自由な振る舞いをしています。
特に演じているライアン・レイノルズさんが過去に出演した「グリーンランタン」のことを自虐ネタとしてよくだしてきます。(このグリーンランタンもアメコミヒーローなのですが、興行収入が・・・だったのでしばらくライアン・レイノルズさんの仕事がなくなるという苦い思い出が・・・)
なぜ尖った作品なのに大ヒットしたのか?
ヒーローの中でもかなり異端児な「デッドプール」なぜこんなにヒットしたのか?
それはやはり制作陣の愛ゆえになのではないかと思います。
何でもありな「デッドプール」を上手くコントロールしていて、ぶっ飛んでいるんだけど視聴者を置いてけぼりにせず、程よいはっちゃけ感を出しているのはとてもレベルの高いことです。
翻訳も秀逸で、アメリカンコミックの翻訳をとても意識していて、コミックの一人称である「オレちゃん」というワードを使ってくれたこともファンとしては嬉しいポイントでした。
それと同時にコミックの「デッドプール」へのリスペクトも忘れておらず、知っているとニヤリとさせられる場面が散りばめられているのもヒットした秘訣でしょう。
既存のファンの心をガッチリとつかみつつ、新規のファン層を獲得できたことは偉業と言えます。
ヒーローとは何なのか?
やってることは基本的に人殺しなウェイド・・・本人も自覚していますが、模範的なヒーローからはかけ離れています。
世界を救うためという大義もありません。で
すが、愛を貫く彼の行動こそがヒーローなりえているのではないかと視聴していて感じました。
ヒーローとはなんなのか?という事を考えると誰かの笑顔をもう一度見たい・・・
たったそれだけで人はヒーローになれるのではないかと、この映画で学びました。
ウェイド本人はそんなものとはまっっっっったく縁がないと考えているのも面白いポイントですよね。
筆者の中のヒーロー像を整理する、いい機会でした。
まとめ
映画「デッドプール」のあらすじや登場人物の紹介、筆者の感想と考察を書いていきました。
過激な内容の中にある、悲哀のあるストーリーは必見です。
「X-MEN」シリーズの知識がなくても内容を理解できますが、一度「X-MEN」シリーズを視聴したのちに視聴してもいいと思います。きっとクスッとくるでしょう。
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この記事を見て映画「デッドプール」に興味を持っていただければ幸いです。
最後まで見てくださり、ありがとうございました。